この施設は、国立国際医療研究センター国府台病院敷地内にある事業所内保育所で、北側市道の拡幅計画に伴い移転新築したものです。また、この建て替えを機会に定員数を増やし市内の一般児童を受け入れることとした、市川市内初の事業所内認可保育所でもあります。
小規模ですが、厨房と配膳カウンターを介した食堂・ホールを備え、食育と家庭的な雰囲気に配慮した施設としました。また食堂・ホールは保育室と移動間仕切壁で仕切るフレキシブルな計画で、開放時には約80㎡超の大空間を確保して、お遊戯会や式典などのイベントに対応できる施設としました。
外観はシンプルな切妻屋根を基調としながら、厨房廻りを一部吹き抜け構造として給排気設備を収納し、外観に変化を与えつつ、近隣住戸と反対側に高所で調理の臭気を排出する配慮を行い、機能性と意匠性を兼ね備えた計画に心がけました。